国の借金がどんどん増加して、いまや止められない状況でやがてデフォルトが起こると心配されています。
このような状況で税金を取れるところから得るのはたやすいですが、根本的な解決には至りません。とくに官僚の方が考えるアイデアでは、一過性なものになると思います。たしかに優秀な人々で、与えられた作業を最短で効率良くこなす能力はずば抜けていると思います。
いろいろお役所仕事と揶揄されますが、それは仕事の与え方が下手だと思います。使う側も優秀でないと、優秀な人は上手く使えない。使う側は企画や立案ができる黒田官兵衛氏や武田信玄氏のような戦略家が必要だと思います。
国のお金を増やす人って一体誰?
お金を稼ぎ出す人って一体だれなのでしょう?
会社から指示されて汗水垂らして働くサラリーマンも、原動力なのは間違いありません。
ではもし、そのサラリーマンは自分で仕事を作り出し富を築き税金を国にたくさん納めることができるでしょうか? ここがポイントだと思います。
体を使って働くのと、仕事を生み出す能力は全く異なると思います。優秀な労働力って?
電話1つ作っても、なかなか黒電話から脱却できなかった電電公社。それがいまはどうなっているのか?
携帯電話をいっきにスマホに変革したのは誰が中心になってやったのか?
例えばアップルのスティーブ・ジョブス氏が働いていたアップルという会社。かなり稼ぎ出しています。庶民の私たちはおそらく、国の税金を増やすならアップルから税金をどんどん納めさせれば良いと考えてしまいます。
もし利益が1兆円としましょう。それを全部、税金として納める法律に改正したとします。企業が得た利益をすべて税金として徴収する法律です。たしかに税収が1兆円増えますよね。国も大助かりです。官僚も喜び国民も喜びます。
で、翌年は?
さらにまたその翌年は?
たぶんその会社は倒産して税収どころではなくなるでしょうね。多くのひとが路頭に迷い、生活保護を受ける人も増えハローワークには人があふれるのではないでしょうか?
税金とればそれで大丈夫ですか?
企業はグローバルな世界と戦っています。でも資金がなければ新規に投資をしたり開発できないので、倒産して当たり前です。それを税収が減るからと多く集めてもなんの解決にもならない。企業が富めば仕事が増えて多くの人を雇用して、給与をある程度は分配します。その給料を使って私たちは物を買い、何かのサービスを受けて金を払います。もちろん国に税金も納めます
会社が大きくなれば、それだけ人も増え支払う給与も増えて、結果的に国の税収も増えます。昔のように日本だけではないので、会社が大きくなれば輸出で海外で物を売って利益が国内にも入ってきます。
そういう企業からは税金を多くとらず、もっと大きくしてもらい従業員をたくさん雇用して給与を多く支払ってもらうのが余程、お金を活かせると思います。税金をたくさん企業から徴収しても、官僚の立てた計画に基づいて使われるのですが、それでも良いのでしょうか? お金は仕事を生み出せるスティーブ・ジョブス氏のような方に集まるようにしないと、生き残れないと思うのですが。どうも一般の人は考え方が違うようです。
そこがサラリーマンと起業家や経営者との思考の違いなんでしょうね。サラリーマンは短期志向ですが、戦略家は二手三手先を読むから凄いんだと思います。そういう先を読める人に投資をしないと、日本の税収は増えないし借金は膨らんでいくだけです。それが正しいかどうかは、企業の利益を全て税金として収める法案を国会で通して見れば分かると思います。国民は短期には大喜びでしょうけれど、おそらく日本は終わると思います。山で猟をして畑を耕す数千年前の日本に戻るのならそれでも良いですが。
もし戦略家がいたら、官僚をとても素晴らしい仕事を与えるでしょうし、それに答えて能力を発揮してくれると思いますが...。ただしリスクも増しますが、お金を増やすのにノーリスクではなかなか増えないです。極論をいうならもっと企業から徴収する税金を増やそうとしたら、売上を全て税金として徴収できるでしょう。でも・・・私たちサラリーマンの給与を払うお金が無いのでタダ働きとなってしまいます。
企業の税金を取るのを増やせば、それだけサラリーマンの給与も減るのは、お金の流れや企業が戦っている世界を見ると、自然とわかりますね。もし良いアイデアがあれば、ぜひ実践して国の借金を減らして欲しい。